【無料公開あと4日】プラネタリウム『Eternal Return-いのちを継ぐもの-』(追記あり)。

15日正午までです。なるたけ大きな画面をお勧めします。
(2020/05/14追記:トレーラー足しました)

本当に長いことブログにつきまとっている人物がいて、書くのを休もうかと思っていましたが、あと4日でも見てくださる人がいればと思い書きました。

小学校高学年くらいの時、当時の富山市科学文化センター(現・富山市科学館)に行ってプラネタリウムを見るようになりました。学研が子供向けの図鑑や易しい星の本を出していて、星の一生も書いてありそこが一番興味がありました。科学館や関連イベントには10年ほど前からまた行くようになっています。

このプラネタリウムは難易度で言えば、この間放送大専門科目で習ったようなことも映像でさらっと出てきますが、映像がとにかく綺麗で学生さんやお子さんでも気に入ってくれるかもしれません。プラネタリウムにまた通う前は、最近のものがこんなに美しいとは知りませんでした。主人公の女の子とおじいちゃんの関係は、星が死んでしまってもその材料をもとにまた新しいものができるように、何もかもなくなってしまうのではないのだよ、というところが心に残りました。

文庫は持っててもまだ読んでないのですが、Internet Archiveに残ったりドキュメンタリーになったりした故・戸塚先生も宇宙の終わりと生命の終わりを重ねておられました。

こういう時だから、命とは何だろうと考えながら見ていただきたい作品です。プラネタリウムでは球を半分にしたようなのがドームとしてかぶさり、360°見られます。コロナ禍がもうちょっとましになり、プラネタリウムで見られる機会があったら他の作品でもぜひ。

今後、下のプロジェクトサイトに書いてありますが公開が遅れているはやぶさの新作や『剣の山』(舞台が地元なのに見逃してます)もネット公開の候補です。以下、YouTubeの解説をコピペします。


新型コロナウィルスの一刻も早い収束を願い、ライブが制作してきた“宇宙、地球と生命の関わり”を描いた映像作品を、順次無償公開いたします。地球生命が紡いできた「いのちのバトン」。その意味と強さを知ることにより、このウィルス感染を乗り越えていく一助になれば幸いです。是非ご覧ください。

■フルドーム作品無償公開プロジェクト:http://www.live-net.co.jp/stayhome/

■「Eternal Return-いのちを継ぐもの-」VR版トレイラー:https://youtu.be/qpOz_uBzFUU

「Eternal Return -いのちを継ぐもの-」 公開期間:5月1日正午~5月15日正午

■公式サイト: http://www.live-net.co.jp/er/

■DVD販売中 Amazon: https://www.amazon.co.jp/gp/offer-lis…

AstroArtsオンラインショップ:http://www.astroarts.co.jp/shop/showc…

■カガクノトビラにて過去に監督が「Eternal Return -いのちを継ぐもの-」について語ったインタビュー音源が公開されております。

http://t.co/yg4wPsgC

リンク先から「第65回スペシャルインタビュー上坂浩光監督&1月のイベント」をご参照ください。

映文連アワード2011・文部科学大臣賞 一般財団法人日本視聴覚教育協会 平成26年度優秀映像教材選奨入賞作品 優秀作品賞

あらすじ: 「おじいちゃんの思い出は、いつだって星につながっていく」 祖父の死をきっかけに、はるかは子どもの頃、聞いた宇宙の話を思い出す。 宇宙ではじめて生まれた星。星は輝きながら新しい原子を生み出し、それが星の死によって宇宙に広がって行った。 そして何十億年もの時間の末、太陽と地球が生まれ、いのちが誕生する舞台が作られた。 はるかは、思い出を辿るうちに、その話に込められた祖父の想いに、気づき始める…

監督メッセージ: これは科学を説明する作品ではなく、科学の知見を使って、私たちが宇宙の中でどのように生 まれて来たのかを体感してもらうための作品です。宇宙に存在する全ての物には始まりと終わりがあります。星の誕生と死、そしてそこで生まれた命にもまた、始まりと終わりがあります。宇宙全体が繰り返すその永遠の回帰の中で、僅かな時間を生きる私たち。 その意味と大切さを感じて欲しいと思います。そして死という悲しみに対し、この作品が少しでもそれを和らげる事が出来れば、これ以上の喜びはありません。                                  監督 上坂浩光

スタッフ: 監督・シナリオ・絵コンテ:上坂 浩光

シナリオ協力:高畠 規子

出演:緒方 賢一/うえだ 星子/彩/古口 貴子

CG制作: 有限会社 ライブ

音楽プロデューサー:安念 透 音楽:山下 宏明

主題歌:「幾千の星とともに」(作詞:上坂 浩光/作曲:山下 宏明/歌:松枝 恭子)

監修:宇佐美 徳子(高エネルギー加速器研究機構)・梅本 智文(国立天文台)・高井 研(海洋研究 開発機構)・原口 徳子(情報通信研究機構)・森田 洋平(高エネルギー加速器研究機構)

企画・制作:有限会社 ライブ

梅本先生は去年野辺山特別公開の時に「(FBでの呼びかけに応じて)富山からきました」と少しお話しました。監修されてたのですね。

近所のしだれ桜(2020年4月中旬)。

歩いて行ける範囲にしだれ桜があるおうちがあって、前からきれいだなと思っていましたが近くに行きそびれていました。今年は写真撮れました。人のおうちにカメラ向けるのはちょっとなので、出すのは桜のみ。おまけでそばにあったモミジの赤ちゃんも。モミジって芽吹きは赤いんですね。

天気はいずれも恵まれず(いい天気の日があったのに撮れなかった)、このあと雨になりました。うまい人は散った花でも素敵に撮るんですが。

同じ木です。品種は分からないが植物園のとは違いました。

マークスアンドウェブ ハチミツ/オレンジ マイルドソープ使用中。

URL: https://www.marksandweb.com/

この辺で店があるのは金沢、通院ついでに買うことがありますが、今は2ヵ月連続で送薬ですし、お店も休みですし。ネットショップも今見たら混んでるようですね。

しばらく前にモミ/アオモジの冬の石けんを使い終わって、3月に買っておいたこの石けんのミニサイズ(上の値段より安い)を使ってます。コロンと丸い手のひらサイズ。使い心地はいつもの通りマイルドで、香りはオレンジだけど甘い感じで気に入っています。ここのは香りも洗った時だけで淡いです。

以下、最後の画像にある成分を書いておきます。金沢に行けたら(またはオンラインショップで)、日焼け止めのローション(水性なので落としやすい)と汗拭きシートが気になります。


特長成分

  • 香り オレンジ精油、ゼラニウム精油
  • 保湿成分 ハチミツ、ビターオレンジ果皮エキス
  • エモリエント成分 パーム核油、オリーブ油
  • 吸着成分 ベントナイト

全成分

石ケン素地、オレンジ油、パーム核油、ハチミツ、オリーブ油、ニオイテンジクアオイ油、ビターオレンジ果皮エキス、ベントナイト、カラメル、水、BG、トコフェロール、エチドロン酸4Na

フェレットりりの血液検査結果(2020/04)&誕生日。

フェレットは人間の食べ物を受け付けないので、普段は絶対にあげません。 写真ではあまり分かりませんが、前回エントリ以来シャンプーしたので体の毛は少し白くなりました。

前に書いたエントリはその前の検査のことで、6才の誕生日が近いという話でした。その3日後に獣医さんに行き、いつものように3時間絶食させて体重測定の後採血のため預かってもらいました。耳掃除も。

血液検査は血糖値が下がったほかは特に問題なかったですが、体重は(うちでも測ってます)650gくらいで少なく、血糖値と体重が問題で、ステロイド水薬の濃度が上がりました。

ご飯やヴェルキュアを買って帰りました。来月はフィラリアの薬です。

りりの誕生日はお迎えしたとき血統書に5月としか書いてなくて7日に決めたのですが、前から気になってたイタリアのアイスの一種、セミフレッドを前日夜に作りました。冷凍ブルーベリーとラズベリーで。生クリームは泡立たなかったけど、りりはアイスが好きなようだったので少しあげようかと。あんまり食べてくれませんでしたが、家族に少しあげました。自分用にまた作ります。

りりにはおめでとうと抱っこしてよく言っておきました。6才まで生きてくれた子は初めてです。さっきもご飯をポリポリする音がし、ベッドに上がってきて布団にくるまりよく寝て、飼い主がリラックスする夜に起きてきて遊んでます(わたしに合わせている)。

(人間用)セミフレッドのレシピ。今度のお祝い事には普通のアイスなめるようなら少しあげ、ごちそうは猫ミルクにします。

きょうの料理レシピ 2019/05/28(火)ホームメイドアイスチェリーのセミフレッド (アーカイブ)

同じ料理研究家さんで小豆と抹茶、コーヒーのセミフレッドも下の方に載ってます。

りりの体重と血糖値アップが目下のおかあちゃんの目標です。

イスパニカ スペイン語通信講座「新聞を読もう」おためしテスト結果。

Photo by Danila Giancipoli on Pexels.com

イスパニカで当分のところ「新聞を読もう」をおためしできるというので(送られてくる問題は上級)、手を挙げて訳してみました。詳細はこちらのエントリに書いてあります。

本当にすぐ評価が返ってきて、A~DのうちAとかBがついてました(省略したけど実際は評価に+や-がつく)。2題のうち片方は得意分野、もう片方は苦手に近い分野でした。講評と一緒に「おまけ」も頂きました。

昔ここでは通学の実務翻訳講座があり、ほぼ通学してました。なんと富山から。「楽しく訳したから正しい訳とは限らない」あと「文法は大事でおろそかにしてると必ずつまづく」というような名言を頂きました。文法、特に関係代名詞あたりに気をつけ、分からないところをごまかさないようにしました。

連休中に「受講は経済的問題次第ですが(そもそももともと受けたかった講座)、受けるとしたらレベルは?」とお尋ねすると、昨日お返事があり、初級・中級・上級のうち上級なんだけど基礎からやるならウォーミングアップをかねて中級でも、だそうです。

上級と言われて嬉しかったし、事情がうまくいってぜひ受講して翻訳してみたいですけど、この間のパソアパソのSkypeレッスン(フリートーク)は結構ボロボロだったしわたしもまだまだです。他の学校では西日と日西翻訳の能力に差がありすぎると指摘されたことがあります。スペイン語翻訳は英語翻訳能力も絡んでくるので、日英が少しはできるようになった今、少しはマシになっていたらいいのですが。

「新聞を読もう」迷っている方は試してみられることをお勧めします。自分も復習しないと。

近所の水仙などと桜(2020年3月下旬~4月上旬)。

4月下旬くらいからか、ほとんどいつも暖かくなってきて、服も薄くてすむし散歩がしやすくなりました。ご近所でカメラは出しにくいのでスマホだったり、カメラは人家ではないところで使ったりしてます。

つい先日、秋頃に注文してどこ行ったっけ……と思っていた、カメラレンズの紫外線フィルターが出てきました(家族が片付けていた)。1000円台の安いのですけど、あいにくAmazonでは同じのがなく、探すの諦めて数百円高いのを注文済みでした。レンズカバー代わりにつけておくと紫外線から保護してくれるそうです。写真の写り方も変わるはず。偏光フィルターについで2種類目です。

歩いてそんなに遠くないのですが、こんなすごい水仙の畑に満開の時会えるとは。
確かSNSに上げたののバージョン違い、レンギョウ。
ハクモクレン、らしい(コブシと紛らわしい)。
富山県立大学には結構鬱蒼とした場所もあり(春にできた新建物のためなくなった場所もあるよう)いろんな植物があります。桜はこの時期のあとに咲いたけどあまりうまく撮れませんでした。
ユキヤナギらしい(コデマリとややこしい)。
ノイバラと思われる花が自然に庭に根付いています。そのうち載せますが、今日はつぼみを沢山つけていました。
4月に入って、ムスカリ。
この桜2、3本は全体(のうち2本分)がこんな感じで、数年前にバッサリ上が切られてしまいガッカリしていたのですが、生命力が強かった。ソメイヨシノはごく近くで見ると本当にきれいで、夕日のもとでも花びらが優しい光で透けて気に入りました。2月に梅を撮った時にも思ったことです。

近所の花は、スマホ写真も含め今後また時々載せます。

高岡万葉歴史館出前講座「はじめての万葉集/万葉の植物」冬の植物―家持の歌を中心に―(1)(2019/08/02、富山県高岡市・ウイングウイング高岡)。

絶対園芸品種ですけど、白梅です。富山県中央植物園にて。

冬の回は特に大変書くの遅れました。この回を担当された講師の方、実は万葉フォトコンテストでお世話になった(授賞式の日のリンク)担当者さんでした。ごく最近になって、レジュメよく見て気がついて。女性なので新姓と旧姓を使い分けておられるようです。万葉歴史館にて、この講座行って楽しかったとお話したときの反応が嬉しそうだったのは、そういう訳もあったのですね。

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まず、四季分類がどうやって産まれたかについて。村田『上代文学研究事典』「四季分類」より、柿本人麻呂歌集(巻九1694~1709)には夏がなく、巻八・十は大伴家持らが分類し、越中万葉歌には四季意識が強い。越中万葉歌では春の歌が多く、多くなりがちな秋歌が比較的少なく、夏歌が多い。

(家持の好み:ほととぎす、なでしこ、布勢の水海遊覧(藤)だったため)

また、阿蘇瑞枝『萬葉集全注』巻十によると、「季節の景物を愛でる歌を多くの人々が詠む場をもつようになったのは、奈良遷都後、第三期になってからのことと言わなければならない」。後に挙げられている季節の宴に梅花の宴もあります。

また、暦については吉井巌「万葉びと四季事典(冬)」稲岡耕二編『別冊国文学46 万葉集事典』より、

○旧暦の冬:十月~十二月
六七二年から七五九年の八十八年間で、
旧暦の十月一日→現在の十月二十日以後(十月二十日以前となる年は二度)
旧暦十二月末日→現在の二月十五日以前(二月十五日以後となる年は六度)
そして、最も大切な行事は新嘗祭でした。

冬の代表「梅」 万葉時代は白梅

  • 渡来植物
  • 奈良時代には貴族の邸宅に植えた
  • 「令和」起源の梅花の宴(太宰師大伴旅人邸)は有名
  • 約120首で萩についで多い
  • 奈良時代以前に歌われていない
  • 越中万葉歌⑱四一三四は雪月花の組み合わせで詠まれた最初の和歌。
    雪の上に 照れる月夜に 梅の花 折りて送らむ 愛しき児もがも 大伴家持)

万葉集の代表的な梅の歌

(ブログ主注:歌がみな素敵なので、先生のコメントメモとともにみんな載せます、途中で切り次エントリ行きます)

雪と梅

我が園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の 流れ来るかも

私の園に梅の花が散る。天より雪が流れ来るよ。(巻5・822・大伴旅人)

「梅花の宴」の歌(天平2(730)年1月13日(現在の2月上旬))

※かも……詠嘆 ※ 雪と梅の花……ともに白さが美しい風物として、わざと区別できない対象として詠む

◆「令和」の考案者と目される中西進の梅花への思い 道元『正法眼蔵』梅花

講師の先生は中西先生が文化勲章受章者なのもあり首相の意向が、とかおっしゃっていたような。先生は梅の花がお好きなので研究者は「あの人だ」と思ったとか。

もう先生は90才を超えているのですが、今年富山で大きな講演会の予定があり行けることになっていたのです。コロナ禍の前のこと。終息して行けたらいいな。ではレジュメにあった引用です。

冬の凍った氷が解けて季節が春になる、そうするとまず咲くのは梅の花であると書いてあります。そしてその梅の花の力によって、春夏秋冬の四季が順序よくやってくる。風が吹くのも、雨が降るのも、これ梅花力なり、と書いてある。この断言の凜々しさ、凛とした響きに、私は完全にやられました。

梅の花が咲くことによって四季が来る、そして風も吹く。風を吹かすのも梅の花だ、雨を降らすのも梅の花だと言うのです。

中西進「令和という元号の「大いなる疑問」に、あの国文学者・中西進が答えた」2019/06/29 現代ビジネス

(元の記事はちなみにこれです。素敵な文章です。
中西進「令和という元号の「大いなる疑問」に、あの国文学者・中西進が答えた」2019/06/29 現代ビジネス (アーカイブ 1p 2p 3p 4p 5p
去年富山国際会議場であった、行きたかった講演より)

「老梅樹の忽(たちまち)開華(かいけ)の時、華開(けかい)世界起(き)なり」

老いた梅の木にたちまち花が開く時、花が開いて世界が起こるのである。(『正法眼蔵』梅華)

日めくり万葉集」を昔BSでやっててDVDになってるそうですが、奈良県立万葉文化館館長時代の中西先生(現在高岡市万葉歴史館の坂本館長も)が関わっているそうです。

歌に戻ります。

月夜の梅

紀少鹿女郎が歌一首

ひさかたの 月夜(つくよ)を清み 梅の花 心開けて 我が思(も)へる君(巻八・1661・冬相聞・紀女郎)

空が澄み渡る月夜が清らかなので、梅の花は心を開いて心を開かせる。

その月夜の梅のように、心を開いて私がお慕いするあなたです。

(講師のコメント)研究者にも好きな人が多い歌で、「月夜が清らかなので、~(梅の花は)花を咲かせる」ところは、世界にこんな詩人が何人いるか。感性がデリケート。紀女郎は人妻で、相手は大伴家持。家持はそこまで素敵か?まああまり追求しても。人目につかない生物の営みはひそかな恋によく合う)

※清み…ミ語法(「~ので」という意味になる。例:「山を高み」→山が高いので)

~その2に続きます~

アルモドバル監督作品『ジュリエッタ』を見た。

日本で公開するには発音通りでは無理だったろうけど、原題の発音は「フリエタ」(日本は「ハポン」)なので大分違和感が。

(2020/05/05 22:53アップしてすぐの追記:2016年の映画)

ずっと見たかった映画。アルモドバル監督だから必ず見ているというわけではないけど、特にジュリエッタの若い時を『情熱のシーラ』のアドリアーナ・ウガルデが演じたので。ただ北陸では上映館が少なく、ミニシアターだけで都合がつかず、見に行けなかった。

余談だが、今日また久しぶりにSkype授業受けたわたしの先生は昔英語を専攻していて、恩師がこのドラマ原作者のマリーア・ドゥエニャスだそうだ。初めて聞いた時、世間は狭いとびっくりした。旧ブログに少しドラマについて書いたものがあり、吹き替えでは全部、スペイン語(輸入)では4話くらいまで見た。

映画は最初赤い布のドレープが背景で、綺麗だなと見ていると、ジュリエッタ(年齢重ねた、エマ・スアレス)の服のドレープだったという始まり方。エマ・スアレスは見てると本国ですごく有名な演技派なんだろうなということが紹介されなくても分かった。モザイク模様のような上質のガウンをかっこよく着こなす大人の女性。アドリアーナのパートは複雑な運命をたどったシーラ役と違って、まだ無垢で愛らしい感じ。うまく入れ替わったので最初「え?」となった(2回くらい見ている)。

アルモドバル監督作品は多分4本くらい見ていて、2本はあんまり覚えてないが、母に関するものは多かった気がする。『ボルベール』のように「ママはあなたのためなら何だって」とは違い、痛々しく混みいっていて、触れると壊れそうで、そもそも母娘はずっと離れたままだ。

この話はカナダのアリス・マンロー『ジュリエット』(原題:”Runaway”)を原作として、英・日Wikipediaによると最初はカナダでメリル・ストリープを主演として撮影計画があったらしい。母と娘の話、しかしある不幸が起きて娘は母の元を去り行方知れずになる。母は半ば気が狂ったようになるのを何とかしながら生きてゆき、そこに転機が訪れるという話だ。

自分は子供がおらず、というか作れる体でなかった。なので娘の立場でしかものを見られないし、母にひどいことをしたなあと思ったことをそこそこ覚えている程度。この母の嘆きはちょっと普通のお母さんでも想像を絶するだろうもので、その孤独が突き刺さる。彼女はほとんど泣かない。それがまた痛々しく、本当に悲しいと泣けないことはわたしも知っているから。

大ヒットはしなかったかもしれないが、人の心を丁寧に描いていてわたしは好きだ。


ジュリエッタ(エマ)はマドリードに住んでいて、恋人ロレンソとポルトガルに移り住もうとしていた。娘アンティアのことはもう忘れようとしていた。そこに、かつての娘の親友ベアから、アンティアがスイスに住んでいて、子供も3人いて、ジュリエッタが前のピソ(マンションみたいなもの)にまだ住んでいると思っていると聞かされる。

それで彼女はマドリードに残ることにし、元のピソに移り、しかもロレンソには訳を話さない。ロレンソはジュリエッタの秘密に気がつきながら尊重してきた。元のマンションに戻り、テーブルにはびりびりに破られた母娘の写真。彼女は語りかけるようにノートに書き始める。「アンティア……」。


ジュリエッタと夫ショアンの出会いが語られる。彼女は25才、アドリアーナの登場だ。金髪をベリーショートにして斬新で、古典の臨時教師。夜行列車で旅をしていて、食堂車でショアンと知り合いひかれ合う。その夜乗客が停車時間を使って飛び込みをしたこともあり、眠れない2人は結ばれる。ラブシーンはその後もあって美しいが大胆なので、PG12なのだと思う。ショアンには5年昏睡状態の妻がいて、ジュリエッタが先生の産休明けとともに仕事をなくした時ショアンから学校に手紙が来ていた。海辺の街を訪ねていくと奥さんは亡くなり、子供ができたことを言い出せずにいた。

ショアンはジュリエッタと産まれたアンティアを本当に大事にし、真っ赤なハートの中にA J という入れ墨まで彫った。前にあるツイートを見たことがあるのだが、「大事な家族と出がけにけんかしない。けんかは長引かせない」というようなもので、いさかいしたまま外で事故とかになったら、という意味だと思う。この映画ではジュリエッタとショアンの口論、そしてそれをややこしくした人がいて、最悪な結果になる。

アンティアは落ち込んだジュリエッタに対し大人のように面倒を見てくれたが、「ピレネーに瞑想に行く」と出かけたきり、人を介して「彼女はあなたのいない人生を選んだ」と言われる。親友ベアとも縁を切っていたことがあとで分かる。

特に心に残ったシーンは、ジュリエッタはもういないアンティアの誕生日にそれでもケーキを買ってくる。で、捨てる。ケーキがスタイリッシュだったり美しくて美味しそうなのに、無残にゴミ箱の中にあるのが映像としてもインパクトがあり、ジュリエッタの悲しさ、怒り、孤独、寂しさ、そんなものをみんな詰め込んだ映像だったと思う。もうひとつは、ラストシーンの余韻の中ギターを伴奏に歌、そして湖と山の風景が平和に流れるところ。

字幕は英語から訳したらしく、松浦美奈さん。今は少なくともPrime Videoにある。かなり速かったので聞き取りの勉強には難しすぎたが、今後も気に入って繰り返すだろう映画に出会った。また先生と話してみたい。

次回に紹介するのもスペイン映画。

次亜塩素酸ナトリウムのお話。

他にもこの手の商品はありますが、探したところうちではみな花王でした。

新型コロナのこと、多少は仕事上医学に足を突っ込んだりもともと感染症に興味があったりはしますが、知れば知るほど「これは分からない」と思うようになりました。そっちは素人ですので、できる限り化学の話だけします。

わたしは高校時代超多忙なブラスバンドで忙しくて、将来を危ぶまれながら化学の道に進みました(こう書いておかないと、理系のステレオタイプとかどうこういう人が出てくるので)。修士の途中までいましたが、化学は大変幅広く、有機化学を勉強していて次亜塩素酸ナトリウムは実験室で扱う機会はありませんでした。使ったことがあれば細かくノート書いたりして覚えているものですが。

この薬剤、アルカリ性が強くて危ないのです。今の新型コロナで消毒に使えるのは

  • 熱水
  • アルコール(エタノール:アルコールにも沢山あって飲める種類のもの)
  • 界面活性剤(手洗いなど。これもいろいろありますが、石けんも立派に「けん化」という化学反応を経由する「合成界面活性剤」です)
  • そして今回書く次亜塩素酸ナトリウム と言われています。

上の根拠として厚労省あたりからこんなの見つけました。状況が変わるかもしれませんけれど。

新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項(日本環境感染学会とりまとめ)

「新型コロナウイルス対策身のまわりを清潔にしましょう。」(厚生労働省啓発資料)pdf(ブログ内リンク)

次亜塩素酸ナトリウムの他に次亜塩素酸水というのも言われていて、これは政府には推奨されていないのですが、「食品添加物だから優しい」などどして人気です。この話、ふたつの名前が似ていてややこしいのですが、どう違うのでしょうか。「ナトリウム」があるだけで違うのですが、わたしも調べて「ややこしい……」と思いました。

このBuzzfeedのリンクが分かりやすいです。

新型コロナの感染防止で広がる”勘違い” 家庭に身近な「消毒液」にメーカーが警鐘

キッチンハイターのpHは約13で強アルカリです。一番強いので14、中性が7付近です。強アルカリと言えば、昔実験室に「アルカリバス」というのがあって、バケツに強アルカリ水溶液がなみなみ入っていて、フラスコのしつこい汚れなどをつけ置き洗いすることになっていました。それを扱う時には保護めがねを必ずしました。上のキッチンハイターの成分に水酸化ナトリウムがありますが(今回初めて気がついた)これも強いアルカリで、気をつけろと口を酸っぱくして教えられました。

小学生の時に実験で水酸化ナトリウムを使ったんですが、好奇心の強い同級生が指にちょっとつけてみて「ヌルヌルする」と言っていました。これは指の表面が溶けているんです。だから目に入ると取り返しのつかないことになるのです。

最近知ったのは、次亜塩素酸ナトリウムの原液(100%)を買っている人がいること。「??」と思いますが、消毒用エタノールで100%を買うのが流行ったようによく分かってないのか(消毒用エタノールは100%ではなく70%)、次亜塩素酸ナトリウムが濃いほど効果があると思っているのか。分かりませんが、キッチンハイターで既に危ないので、ハイターが手に入るのならそれを薄めればいい話ではと思います。

個人的にキッチンハイターを薄めての消毒は、もともと今手が荒れているのでやりたくないです。この物質は不安定で、時間が経つにつれ分解していきます。花王は表を作っているので薄める時の参考にしてください。時々変更がないかチェックも忘れずに。

https://www.kao.com/jp/soudan/topics/topics_107.html

消毒剤が入ったウェットティッシュやジェルもうちにあるんですけど、塩化ベンザルコニウムという消毒剤(逆性石けん)が入っていて、以前は福祉施設などのHPで見ると、SARSには使えたようでしたが新型コロナには分からないとのことでした。今探すと新しい論文が出ていて、載った雑誌は有名らしいですけれどこの結果が他の研究者に支持されているのか分かりません。論文は1本出して終わりではないので、検証が必要です。今回の論文では、効果はエタノールに劣るけどあると書いてあるようです。

2020年04月 J Hosp Infect. 2020;104(3):246-251 vol.40 環境表面におけるコロナウイルスの持続活性と、消毒薬によるその不活化 (アーカイブ)

最後に、うちに他のハイターがありましたので成分とともに出しておきます。ワイドハイターは酸素系で酸性です。カビハイターをカビ以外で使う人はいるだろうかと一瞬思いましたが一応貼っておきます。

酸性であることに注意。

最後に、わたしも間違っていることはあり得るので、事実関係の間違いはコメントいただけると大変助かります。