聴講記:富山大学サテライト講座「重力波で宇宙を探る」(2019/03/02 14:00~15:30、大学院理工学研究部(理学)山元准教授、富山駅前 CiC ビル3F学習室)

Credit: Adobe Stock
An artist’s illustration of a black hole in interstellar space pulling in gas and dust that start to heat. Gamma ray bursts exit at the black hole’s poles and shoot into space.

とても楽しみにして行ってきた講義でしたが、毎回この手のものを書こうとすると困ることがあります。療養中のため部屋がなかなか片付かず、今は時々部屋片付けてますけどよくノートや本が出てこないことがあり、今回のノート(ルーズリーフをバインダーに入れておいたはずなのですが……)も探すのに苦労しました。結局レジュメがしっかりしててノート取らなかったことが分かりました。部屋のエントロピーがもっと下がってくれたらと思いながら部屋を整頓しつつあるこの頃です。

さて上のイラストはブラックホールからガンマ線バーストが出ているもので、以前Adobe Stockを講読していたときに買っておきました。10日のブラックホール撮影成功はすごいニュースでしたね。国立天文台の記者会見(YouTube)しか見てないのでもうちょっと色々見てから何か書きます。あの発表で変わってくることもあるかもしれず、今まで書かれてきたイラストが正しいかどうかとか。ブラックホールは今回要点を書く講義とも関係のあることです。

この講義は富山大サテライト講座と別の生涯学習(終わってしまったので分かりませんけど、恐らく市民カレッジ)の両方を兼ねており、2018年度のラストでした。CiCビルは駅前にある一応はファッションビルで、ひと言でいうとパッとしなくて役所が多少入っています。今回も開始近くに着いたため、年配の方々を中心に教室はぎっしりで、一番前の演壇に近いところしかなかったのでそこに座りました。講演などの場でメガネの度が合ってないと思うことがよくあったため、よく見えて助かった。スライドの縮小印刷したレジュメも頂きました。

今回はレジュメの43枚のスライド中、他からの引用が含まれるものはさらに引用してはまずいだろうから避けて、絞って出します。

間違い等発見された方は、ご指摘歓迎いたします。

地元にいるのに、放送大絡み以外では薬用植物園くらいしか行ったことないかも。キャンパスは街中でも川を渡らないと行けないのが少し不便。

素粒子分野では偉い人にも「さん」づけなのを知っていてあえてこう書きますが、山元先生はもと宇宙線研究所におられて、今はKAGRAに関わっているそうです。富山大に移ったのは2017年です。天パの髪で、学者のステレオタイプにあるように考え込んだとき髪をかきむしったら似合いそうな気がしました(くだらない想像ですいません)。

今回はレジュメがしっかりしていて脱線がそれほどなく、横道の話までレジュメになっていました。

KAGRA関係の方が重力波初検出の号外の話をしたら、必ず香川の新聞はうどんの値段が一面だったと言い出すのはお家芸のようです(すでに3回聞いている)。ちなみにわたしは初検出の時、富山市科学博物館が作ったKAGRA研究者の方々の展示を見ています(その時の写真付きエントリ、もっと寄って撮ってあるので言ってくだされば出ます)。「検出できた」と感激している方、「悔しい先を越された」という方様々でした。

この講義では、重力波とは?から始まって検出する意義(そしてどれだけ検出しにくいか)、初検出について、それで分かったことや現在の状況、富山大の貢献についてお話されました。富山大はKAGRAでとても重要な鏡の部分を担当しています。ちなみに、去年5月梶田先生の名古屋大での一般向け講演で「やっと鏡が2個設置できた」とおっしゃっていたのですが、1個の設置に20人いるそうです(その時のエントリ)。ここ富山ではKAGRAにそれなりに大きな動きがあるとニュースに出るようです。

検出する意義については、

1.一般相対性理論の検証(物理的な意義)

2.重力波天文学の創生(天文学的な意味)です。

重力波は「アインシュタイン最後の宿題」と言われて100年経ったわけですが、検出されてノーベル賞まで1年8ヶ月というのは「たぶん最短」とのお話でした。
2017年ノーベル物理学賞については、レジュメを読み返すと富山大学理学部物理学科5研のノーベル賞解説があります。レイナー・ワイスのマイケルソン干渉計のレポート(1972)を受賞以降に見て「教科書のよう!」と先生は思ったそうですが、ワイスが元なんだからそれは当たり前ですね、とか。昔の口の悪い人は「重力波測定器は重力波以外は検出する」と言っていたそうです。

ワイスのレポートはこちらで読めます。
https://dcc.ligo.org/LIGO-P720002/public

話の順番を多少入れ替えて書きますが、レイナー・ワイス、キップ・ソーン、ロナルド・ドレーバー、バリー・バリッシュについての説明があり、最初の3人の仲がうまくいかなかったことは『重力波は歌う』(ブログ主レビュー)を読むと分かるのですけど、干渉計にいろんな人が改良を加えたこと、いま東北にILCを誘致しようと頑張っているバリッシュには過去に米国から打ち切られたプロジェクトがあったことはこの講義で知りました。Superconducting Super Collider(大型素粒子加速器計画、ヒッグス粒子の探索も目的)というそうで、打ち切りのあとその研究者がLIGOに移ったそうです。

(アイデアマンであったそう)ドレーバーが亡くなったことはわたしも知っていて、先生も「亡くなっていなければ受賞者が違ったかも」とどこかで聞いたかもしれない見解をおっしゃっていました。ノーベル財団Webの一般向け解説に6行も言及されているのは異例だそうです。

ILCについては「『島耕作』に出てくるなんてびっくり」とコメントされていました。わたしは読んでないのですがマンガに出るということを知って驚いた記憶があります。

脱線で面白かった話。ヨーロッパに住んでいたことのある先生は、ベルンにあるアインシュタインの住んでいた街へ行ったことがあるそうです。特許庁に勤めていたアインシュタインが通ったまさにその道(街は変わっていないので)があるそうです。また、住んでいた家が公開されていて、受付の机が特許庁で使っていたもので、朝一だったので座らせてもらったそうです。

わたしが何回もこういう話を聞きに行くのは、1回目は聞いて分からないことが当たり前なので、複数回同じお題で違った先生の話を聞いて質問したりしているうちに「そうだったのか!」ということがあるからです。また、研究は現在進行形なのでどんどん進展がありますしね。

次は、「こういう図が見たかった」と思ったビームスプリッターの絵です。レーザー光が確か1,000回単位で往復するのですが、ざっくりした書きかたをすると光検出器のところで光の波が互いに「ずれ」て光量が変わっていたら重力波かも、ということになります。誤検出がないよう雑音対策も大変らしいですが。
性能のためには大きな干渉計が欲しいけど、用地買収だけでお金が……という生々しいお話も。KAGRAも大きさについては妥協したと別の機会に見聞きしたことがあったような。

メモの字が汚いですけど、上のページ(赤字の「マイケルソン干渉計」)は「光の半分を通し、半分を透過させる」、下のページは「暗いところがある(ピンク色)」(質問したら波を書いて説明してもらった覚えが)。

ピンクで線を引いた「両方の鏡が同じ方向にずれても」のところにメモったのは「重力波を予言する亜流の理論では言える」ですが、一般相対性理論の亜流は沢山あって、その亜流に従うと同じ方向にずれるのだけど実際にはそうならない、のだそうです。同じ向きに動くことはないんですかというような質問したら、「それはいい質問」と言われまして忘れないように書きました。
最後のメモは「鏡が図のように動くと検出できる」。

一般相対性理論は今までずっと破られたことがないと聞きました(ブラックホール撮影成功でもTwitterなどで「一般相対性理論が実は間違っているのでは」という発言が見られましたが、会見で理論値と同じとか、式に入れるとブラックホールの半径が出てくるとかいう話があって、やはり合っていたという話だそうです)。

これで少しは検出器の仕組みが分かった気がします。今現在の検出の仕組みを図解多めで書いた本ってあるんでしょうかね。あったら欲しいので探してみよう。


検出についてはスローでLIGOの動画が再生されました。分かったことは
1.教科書のような波形
2.一般相対性理論はブラックホールのような強い重力でも正しい

ブラックホールについても説明がありました。時空の穴なので硬い表面はなく、周りに物質があったらそれが影響を受けることで観測できますが、周りに物質がないと見えない。なのでブラックホール連星は重力波でないと観測できないのだそうです。

3.そのブラックホール連星が存在することが分かった
4.太陽の30倍などという大きなブラックホールが存在する(今までは10倍くらいしか見つかっていない)。宇宙初期に何があったか議論されている

2019年3月現在でLIGOは重力波を11回検出、うち5回はVirgoとの共同で検出されました。ブラックホール連星の合体が10回、中性子星連星の合体が1回で、後者はメモが残ってないので先生がそのように言及したか分からないですが、歴史的な「マルチメッセンジャー天文学」といういろんな天文台や望遠鏡が協力したものでした。

観測については、現在の検出器は第二世代と言われていて、既に予定されているものがあるみたいですが第三世代で本格的な重力波天文学が花開くということだそうです。ガリレオの望遠鏡とすばる望遠鏡の比較を例にして、より遠く、より小さい重力波を見るためより雑音が小さい検出器が必要なのです。方向を決めるためには数があった方がいいそうで、近い将来だとLIGO Indiaもアジアにできるそうです(LiGO IndiaはIndIGOと呼ぶそうですけどまだ稼働している気配はありません。今Webで見てきました)。


神岡の紹介になにげにジグソーパズルが。

さてKAGRAですけど、神岡の風景やKAGRA内部の写真があって、珍しいのが研究者の格好です。2016年見学会の時に「自転車を使っている」と聞いたその服装がレジュメに載ってました。文献からの引用写真のため、レジュメから撮ってここに上げるのは控えておきます。

装備としては

  • 作業服、軍手、長靴
  • ヘルメット
  • ヘッドライト
  • 反射板(注:写真で見えるのは胸の所でクロスするX形のたすきのようなもの)
  • 酸素濃度計
  • 電動アシスト自転車
  • 光岡自動車の電動自動車もある

メモの解読:「熱雑音が冷やすと下がる?」「(サファイアが)熱雑音が鳴りにくい。純粋な振動がずっと続く(最後の質問タイムで書き込んだところ)」「熱雑音が鳴りにくい」から線を引っ張って「まわりからエネルギーをもらうと鳴る」

上に富山大の役割を貼っておきました。地元にいて役割を担っているのに聞く機会が今までありませんでした。


レジュメの最後に参考文献として挙げられていたのは、

  • 安東正樹、重力波とはなにか、講談社ブルーバックス、2016年(ブログ主レビュー、一緒に紹介したのがブラックホール撮影会見の本間先生の本で、いまだ読めてません)
  • 川村静児、重力波とは何か、幻冬舎新書、2016年
  • 川村静児、重力波物理の最前線、共立出版、2018年
  • クリフォード・M・フィル(松田卓也、二間瀬敏史訳)、アインシュタインは正しかったのか?、TBSブリタニカ、1989年


休憩時間にも質問したのを上に少し書いてありますが、最後に質問タイムが設けてありました。

Q.重力波による(たぶん宇宙の)地図の構想→A. 夢としてはある

Q. 施設を宇宙に飛ばすのはどうか→A.もう実現しています

Q. KAGRAの地震・火山(たぶん振動)対策は?→A. 活断層があるのでその振動を差し引く

Q.なぜ鏡にサファイアを使用する?→A.(良く覚えていない)。下で書いた宮川さんも以前言ってましたけど。

Q. KAGRAは見られるのでしょうか?→A. 研究者ですら入れなくなってきていて……みたいなことを言われたので、後でKAGRA HPの「まだ見学会やります」的な文章があるんですけどとお見せしたら、実際はなかなか難しいと。

わたしの質問です。
Q.サファイアの質問と関連して、以前KAGRA宮川さんのサイエンスカフェ(その時のエントリ)でサファイアを使うのは「鐘が鳴ったらずっとゴンゴン鳴っているような性質がある」と言われたのだけど分かりませんでした。どういう意味でしょうか→A.(笑いながら)彼がそう言ったのはとても良く分かりますと言いながら説明。「純粋な振動がずっと続く」ということでよろしいですか?と聞き返して解決。


最後にこのサテライト講座について。2019年度に物理分野のサテライト講座はありませんが、他にも様々な講座があります。詳細が出てないのもありますけどこのリンクからどうぞ(ぼやぼやしてる間に4月分は終わってしまいました)。ざっと書いたものなら下のチラシです。今回のは市民向けで事前にレベルが分からなくて、しかしかなり本格的だった上に疑問点が解決できてすっきりしました。富山の他大学にもポスターやチラシあります。

http://www.life.u-toyama.ac.jp/satellite/

もうひとつ、公開講座も。

http://www.life.u-toyama.ac.jp/koza/index.html

告知:ひだ宇宙科学館 カミオカラボ 始動迫る!(2019/03/27 13:00~ オープン、飛騨市神岡町道の駅・宙(スカイ)ドーム内)(追記あり)

昨日できた仮のTwitterより。

10日に富山市科学博物館にて、プラネタリウム「星空とともに」を見たとき上のポスターに気づきました。薄暗がりで反射して、スマホしかなく、科学館もその日特別編成だったのでもう帰らねばなりませんでした。写真のできよくないですが、こんな風に掲示してありました。

プラネタリウム近くの展示が映り込んでます。

カミオカラボについては、1月行われた「ハイパーカミオカンデ計画」の中でも市長さんからお話がありましたし行きたかったのに行けず、次こそはと狙っているので書きたかったのです。しかし仮ウェブサイト以外なかなか情報が出てきません。なので窓口の飛騨市役所地域振興課に問い合わせると、色々オープン控えてお忙しいようでしたが、質問にはバッチリ答えていただきました。昨日できた仮のカミオカラボTwitterアカウントや公式情報を中心にまとめます。

カミオカラボは、なかなか見られないスーパーカミオカンデ(そして将来はハイパーカミオカンデも?)はじめ宇宙線研究所の施設や東北大Kamlandを紹介するために作られ、もともとは道の駅にそのようなコーナーがありました。わたしの前ブログに一部写真があります。 わたしはKamlandを除いて見学会で施設内に入れていただいたことがありましたが、スーパーカミオカンデのタンクの中は無理です。この施設では模型で再現しています。

上のポスターにもあるように入場無料です。

間違いがあれば訂正歓迎します。追加情報を追記するかもしれません。

カミオカラボの「仮」ウェブサイトは美しく、こんな感じ。
(2019/03/14 20:12追記:「仮」を追記)

https://www.city.hida.gifu.jp/site/kamiokalab/

今ある英語部分は先生方の監修が入っているらしいです。上には今”Foreign language”とGoogle翻訳になってますが、これはちゃんと英語ネイティブの翻訳に当日置き換わるそうです。サイト自体同じアドレスで、「多分全体的に」変わるそうです(地域振興課より)。
(2019/03/14 20:13追記:「多分全体的に」を追記)

(2019/03/20 13:00追記 サイトはオープン当日に全面的に変わります(地域振興課より))。反映遅れました。

ポスターpdfがご必要な方いらしたら、こちらからどうぞ。市役所にお願いして出していただきました。下のTwitterでも言っているように、神岡の近所では配布して貼ってもらっているそうです。

カミオカラボOpenチラシブログ内置き場

わたしはオープン当日行けたとしても日帰りでないと無理な事情があって、物理学を学ばれたという池澤夏樹さんの講演には行けそうもありません(富山からでも車ではないので……神岡から富山方面の急行バス最終は17:00ころです)。
講演は18:30開場です。

(なぜか、遠隔で教えていただいたこともあるスペイン語の先生・翻訳者の方にカミオカラボTwitterアカウントを教えてもらいました。池澤先生も翻訳者なので)

午前中にはオープニングセレモニーがありますが、招待客のみだそうです。なので、オープン当日の一般向けのイベントは夜だけです(市役所情報)。神岡町公民館は一般公開の時など、よく講演会場に使われます。

少し写真をば。2ポスト目は先日岐阜新聞のコラムが素敵!と話題になった都竹市長です。

KAGRAももちろんありますよ。

また、おみやげも今まで「スーパーカミオキャンディ(乳トリノ味)」とか面白いものがあったんですけど、また笑かしてくれるようで。多分東海地方のTVより。


訳あって物理(素粒子とか物理史が好き)を社会人になってずいぶんしてから学んでおりまして、このブログにも右のバーにある前ブログにも「宇宙線研究所」タグがあって行ってきた、本読んだなど書いています。富山は飛騨から近く、情報がよく入ってきます。興味あるかたは過去ログもどうぞ。

繰り返しになりますが、間違いがあればご指摘お願いします。

【ここから追記です】

(2019/03/14 21:00台)
12日に報道関係者へのお披露目がありました。

(2019/03/16 3:01追記)

(2019/03/26 11:47追記)

決済方法その他について宙ドームに聞きました。使える決済方法は、

  • 現金
  • カード
  • (飛騨市在住者のみ)さるぼぼポイントコイン(2019/04/10 0:04訂正:電話で問い合わせたときに聞き違えたことに現地で気づきました)

カード決済ができるように。

飛騨市ファンクラブ会員(入ってます)については、以前は会員証提示すると無料でお菓子など出していたのだそうですが、売店で1000円以上お買い物をしてくれた方のみポストカードがもらえるように変わっているそうです。

売店やレストランの配置は、前に行ったことがある方なら同じです。暗黒ぱんはパン屋さんで売るそうです。

売店・レストランは先に改修が終わっています。

夏にお世話になったジオスペースアドベンチャーさんのTwitterより。

あと、この暗黒ぱん、光電子増倍管ワッフルパフェの値段。パフェ、でかそうですね。

公共交通機関で行く方へ。濃飛バスと富山地方鉄道が、本数少ないですが富山から直行の急行バスを出してます。わたしはよく使ってます(でなければ高山線+濃飛バス)。飛騨市内の交通のことでしたら濃飛バスがよく教えてくれますよ。

告知:富山大学サテライト講座「重力波で宇宙を探る」(2019/03/02 14:00~15:30、大学院理工学研究部(理学)山元准教授、富山駅前 CiC ビル3F学習室)


Maxwell Hamilton
Colliding Black Holes and Gravitational Waves

An artistic impression of colliding black holes and the resulting gravitational waves, which were predicted by Einstein’s Theory of General Relativity.

https://www.flickr.com/photos/mualphachi/22540829551/

この授業は夏頃から知ってて、もし調子よければ行く気満々だったので、わたしの中ではそれでOKとうっかりしてました。もう今週末ですが書いておきます。今年春、物理学会での市民科学講演会(九州大)も重力波ですよ。

この講義がサテライト講座のラストを飾ります。2019年度はまたいろんなのがあるのでは。HPの左側にバーが出ていて、他にも社会人が勉強できる機会があります。医療機器の業者向けセミナー?みたいのも夏にありました。

http://www.life.u-toyama.ac.jp/satellite/
(アーカイブ)


大学院理工学研究部(理学) 准教授
山元 一広
(概要)

 2016年2月、アメリカのLIGOがアインシュタインが約100年前に予言した重力波を検出したというニュースが新聞の一面を飾りました。
 そしてわずか1年半のちの2017年10月、ノーベル物理学賞がLIGOの3人の科学者授与されることが発表されました。かくも早くノーベル賞の対象になった重力波とはなにか、そしてそれを検出した意義、さらに富山駅から車で一時間の岐阜県飛騨市神岡町で重力波観測を開始しようとしているKAGRAについて紹介します。

食べ物とか景色の他に富山にいていいことが、飛騨の研究についてよく情報が入ることです。KAGRAは富山大とも協力してますし。前に梶田先生が富山大で学生指導している様子を地元TVで放送してましたが(ここからうろ覚え)、ニコニコ授業が終わった後「来週のレポート、メール提出ね」と。メキシコだったか南米に出張が入り、次に行くブラジルが隣だと思ったら遠い遠いとぼやいていらっしゃいました。

書籍『重力波は歌う』は、LIGOチームの「KAGRAのチームは僕らが何人もかかってやるようなことを1人でやっているから、応援に行かないと」という言葉で締めくくられていた覚えがあります。今まで何人か重力波研究者のお話を聞きましたが、違った方のお話を聞くことができればと楽しみです。

九州大での講演についてはなるたけ早く書きますが、3/16です。

イベント告知:J-PARCハローサイエンス「J-PARCが作るニュートリノで宇宙進化の謎に迫る」(2018/12/21 18:00~19:00 アイヴィル東海村産業・情報プラザ (旧リコッティ) 1階ラウンジ)

テーマ:「J-PARCが作るニュートリノで宇宙進化の謎に迫る」
講 師:J-PARCセンター ニュートリノセクション坂下 健 (さかした けん) 

時 間:18:00~19:00

会 場:アイヴィル東海村産業・情報プラザ (旧リコッティ) 1階ラウンジ

ちらしは、こちら

HP読む限り、サイエンスカフェのようです。1ヶ月に1回くらい開催しているのかな?ちらしは上に貼った画像と同じです。


✥ 学校では教わらないようなサイエンスの話、サイエンスについての気軽なトークを、
日頃なかなか会うことのない研究者と一緒に楽しむことができます!
 
✥ 講演会ではないので、わからないことがあれば話の途中で質問することは大歓迎です!
 
✥ 大人・学生、どなたの参加も大歓迎です!

http://j-parc.jp/symposium/Hello_science/

J-PARCの方は神岡に来られることがあるので、今年初めて行ってお話できたんですが、行きたい施設を物理関係あるなしに順番に行脚できたら良いのになあ。

将来のKAGRA見学会について。

2016年見学会にて。

KAGRAのHPにこんなお知らせが上がっていました。

見学会は最後ではありません
https://gwcenter.icrr.u-tokyo.ac.jp/archives/2865  (アーカイブ)

大事なことなので全文引用します。


11月17日(土)に開催された大型低温重力波望遠鏡KAGRAの一般向け見学会につきまして、一部報道で「最後の見学会」などの表現が見られますが、2019年秋の本格観測前の見学会としては今回が最後ですが、その後も観測機器のアップグレード作業の際など、見学の機会を設けることを検討しています。全く見学ができなくなるわけではないことをお知らせいたします。


この後に「見学会当日、メディア関係者へ配布した資料」と
いうのが添付してあって(ブログ内にダウンロードした同一資料)、それも全文抜き出すと以下のようになります。

わたしも「見学会は終わるのか」と思いそう言ってきた1人なので、ここで訂正させて頂きます。前のブログにも近々ここをリンクします。pdfの内容は以下の通りです。


参考資料



平成30 年11 月17 日
各 位
大型低温重力波望遠鏡KAGRA の今後の予定について
東京大学宇宙線研究所
重力波観測研究施設
平素から本研究施設の様々な活動に対し格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
また、本日飛騨市様、飛騨アカデミー様と共催にてKAGRA 見学会を開催することができましたこと感謝申し上げます。
さて、開催にあたり、多くの皆様から「もう見学会はしないのか」「もうKAGRA の中に入ることが出来ないのか」とお問合せをいただきましたので、KAGRA の今後の予定も含めて下記のとおりご連絡させていただきます。

〇 今回のKAGRA 見学会は、「2019 年秋からの本格観測開始前の最後の見学の機会」となります。
(※一般公募するなど大規模な見学会は来年の観測前には実施できない事から、今回が、一般の皆様を対象とした観測開始前の最後の見学の機会となります。)

〇 この本格観測とは、米国のLIGO、欧州のVirgo と同期間に実行することを想定しているため、2019 年秋から両天文台の観測予定期間(O3*、2019 年2 月から1年間)が終了するまでの予定です。その後は、KAGRA の更なる感度向上を目指したアップグレード作業を繰り返しながらO4、O5での観測を続けていくつもりです。O4、O5観測はそれぞれ2021 年ごろ、2024 年ごろを予定していますが、これは国際共同観測なので、O3も含めその観測スケジュールはLIGO・Virgo・KAGRAの対話によって変更される可能性があり、今のところ確実なお話しをすることはできません。

〇 KAGRA を運営する重力波観測研究施設としては、なるべく多くの皆様にKAGRA を見ていただきたいという姿勢に変わりはなく、見学の機会が全く無くなってしまうわけではありません。しかしながら、やはり、KAGRA が重力波を観測したという報告をなるべく早く皆様にお伝えしたく、それを最優先させていただきたいと考えています。今後とも、KAGRA に対する皆様のご支援何卒よろしくお願いいたします。


(本件に関するお問い合わせ先)
東京大学宇宙線研究所 重力波観測研究施設
広 報 担 当:大林 04-7136-5188
見学会当日の連絡先 0578-85-2820

* O3、O4などはLIGO の観測スケジュール(Observation run x)の名称で、O1(2015 年9 月12 日-2016 年1 月19 日)では重力波初観測(連星ブラックホールの合体イベント)、O2(2016 年11 月30 日-2017年8 月25 日)ではVirgo との共同観測により連星中性子星合体イベントをとらえました。


最後に、LIGO関係のツイート2つ。約1ヶ月前のツイートにはKAGRAの観測予定が入っています。もう1つ、ノーベル賞受賞者のレイナー・ワイス氏が子供たちに講義した際に、みんなで予習で勉強してLIGOの絵を描いた子のノートにサインをくれたという話。微笑ましいですね。

講演告知:第34回湯川記念講演会(2018/12/16 13:30~15:10、大阪大学豊中キャンパス 南部陽一郎ホール)

年末にもでっかいのが来ますねえ。今度は大阪で、関西の方が羨ましいです。しかも「湯川」と名の付いた講演会で、南部先生の名前を冠したホールでですし。その辺はやはり関西ですよね。湯川先生のご本(題名を覚えてないけど)には高校時代にとても感銘を受けたものです。南部先生の直に書かれたお言葉は神岡で見ました。

この講演はFB某所で講演者の橋本先生が共有されてました。しかも小林先生とですし豪華。

若い方もOKですので、ぜひ。画像を見れば良く分かりますが、希望者のみ「湯川秀樹の黒板見学ツアー」というすごいものがあります。


第34回湯川記念講演会 
The 34th YUKAWA Memorial Lectures 

日時:  2018年12月16日(日) 13:30 〜 15:10   
場所:  大阪大学豊中キャンパス 南部陽一郎ホール
受講料無料、申込不要 
定員:  先着190名 
主催:  大阪大学総合学術博物館 湯川記念室
共催: 日本物理学会大阪支部 
後援: 日本物理教育学会近畿支部 
協力: 大阪大学21世紀懐徳堂 

    高校生以上の学生の方、一般の方を対象に、最前線の物理、 
    自然科学を紹介します。 

1.湯川秀樹と素粒子論

大阪大学総合学術博物館湯川記念室委員長/大阪大学大学院理学研究科 教授  橋本 幸士 

2.素粒子物理学の歩み

高エネルギー加速器研究機構特別栄誉教授/2008年ノーベル物理学賞受賞  小林 誠 

Updated 9 Nov 2018
アクセス: 大阪大学豊中キャンパス 理学研究科 南部陽一郎ホール
お問い合わせ:e-mail : yukawa7 に @het.phys.sci.osaka-u.ac.jp をつける。 
       FAX: 06-6850-5341 
       郵送:〒560-0043 豊中市待兼山町1-1 大阪大学大学院理学研究科内  湯川記念室 
       電話: 06-6850-5341 (火、木のみ)10:00〜15:00 


著書ですが、小林先生のは1冊しか見当たりませんでした。でもブルーバックスというのが良いですね。橋本先生は『パパに習ってみた』シリーズ(マンガ版もある)が好評で2冊目がでてます。本一般が読めてないので、気力回復したら読みます。

講演会告知:「ハイパーカミオカンデ計画」(2019/01/12 19:00~20:30、神岡町公民館大ホール)取りあえず申しこみました。

まだ富山県の猪谷駅です。神岡には電車は通ってないというか通過されてるようです(2016/11/26)。

昨日、はてなアンテナがびっくりするニュースを伝えてくれました。1/12、13は、空きがあれば放送大学(今は籍がないので外部生として)で教わった先生が富山学習センターににいらして、量子力学をやさしくした講義をされるということで楽しみにしてました。空きがあれば良いのですが。

そこに時間はかぶらないけど重要度では劣らないというか、すごく悩んでしまうものが来たのです。飛騨市市長の都竹淳也さんは、とてもまめな方で日々の日記をFBに書いてらっしゃいます。うちの市長そんなことしてないと思います。その市長さんも聞きたい話題で登壇されるし、ハイパーカミオカンデの話も聞けるし。行くのなら帰りのバスはないので、タクシーで大枚払って何とか猪谷まで行き電車に乗り終電で帰るか、それくらいだったら一泊するかして次の日の講義に間に合わせることになります。問題は講演が1月で、雪が降っている可能性も十分あることです。さてどうするか。

取りあえずハイパーカミオカンデは申しこみました。今のうちならサクッと通ります。


公民館向かいの図書館にあった、都竹市長の「目安箱」です。

~以下詳細~

http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/pr/event/2018/11/HK-publec.html
(アーカイブ)

スーパーカミオカンデの次期計画、「ハイパーカミオカンデ計画」についてお話し致します。みなさまお誘い合わせの上、お越しください。

日程

2019年1月12日(土)19:00-20:30(18:30開場)
入場無料・申込み先着順

会場

神岡町公民館大ホール
岐阜県飛騨市神岡町東町378

プログラム

19:00-19:10 都竹淳也 飛騨市長
「ひだ宇宙科学館カミオカラボ」概要紹介など

19:10-20:30 塩澤眞人 東京大学宇宙線研究所 教授・ハイパーカミオカンデプロジェクトリーダー
講演「ハイパーカミオカンデ計画」

申込み方法

Webフォーム、電話、FAX,メール、郵送にて、氏名・住所・年齢・人数・電話番号・メールアドレスなどをご連絡ください。

締め切り

2018年12月28日(金)まで

申込み・問い合わせ先

飛騨市役所 地域振興課
〒509-4292 岐阜県飛騨市古川町本町2−22 電話:0577-62-8904
FAX:0577-73-7077 メール:chiikishinkou@city.hida.lg.jp
Webフォームはこちらから

主催

東京大学宇宙線研究所・飛騨市・NPO法人 宇宙まるごと創生塾飛騨アカデミー